8つある悪い歯並びの種類や、歯並びが悪くなる原因について解説した、この記事のパート1はこちら
パート2では、歯並びの悪化を防ぐ方法や、矯正治療をおすすめする歯並びのタイプを解説していきます。
歯並びの悪化を防ぐ方法はある？
歯並びの悪化を防ぐ方法、ここまで読んでいただいた方はきっともうお気づきなのではないでしょうか。
ずばり、歯並びの悪化は、防ぐことができます。
例えばどんなところに気を付けたらよいか、きちんと改善したいときにはどうしたらよいか。
4つの方法についてピックアップしたので参考にしてください。
１． 指しゃぶりや口呼吸、頬杖などの悪癖を改善
これまでにも挙げてきた「頬杖」や「爪噛み」、「舌で歯を押す」など、顎や歯に負担をかける悪癖はきちんと改善していくようにしましょう。
寝る時は仰向けを意識するなど、できることから少しずつ取り入れていけるといいでしょう。
2 . 歯科治療を中断しない
歯科医院に通っている方は、必ず治療が終わるまでしっかりと通院するようにしてください。
途中で治療をやめてしまうと、そこからお口の環境が乱れ、歯並びの悪化を招きます。
3． 定期健診でお口の悩みをしっかり相談
虫歯や歯周病の予防と同様、歯並びを改善するためにも、定期的に歯科医院でお口のケアやチェックをすることが大切です。
歯科医師の目線からアドバイスをもらうきっかけにもなりますので、かかりつけの歯科医院を探してみるのはいかがでしょうか。
4． 対症療法（矯正治療）を利用する
「しっかりと治療をしたい！」という場合であれば、矯正治療を検討してみるのもいいでしょう。
近年はマウスピースを用いるタイプの治療方法もあり、矯正は昔のように敷居の高いものではありません。
矯正治療は必ず必要？
歯並びを改善する治療として最もメジャーなものが、矯正治療です。
ただ、本人が「気になるほどではない」と思っていて、日常生活にも影響が出ていないのであれば、必ずしも治療を受ける必要はないと言えます。
一方で、歯並びに大きなコンプレックスを抱えている方にとっては、問題を解消するきっかけになり得る治療です。
噛み合わせの観点から見ると、上下の歯を噛み合わせた時に、上の歯が下の歯よりも「2mm程度」前に出て被さっている状態が、正しい歯並びとされています。
上下の歯が合わさっていなかったり、隙間が開いていたりする場合は、噛み合わせ改善のために矯正治療を検討する必要があるでしょう。
また、歯が正しい向きに生えていない、歯並びが原因で虫歯や歯周病を繰り返してしまうという場合にも、矯正治療を行って歯を正しく動かしていくことも大切です。
矯正装置の種類と治療がおすすめな歯並びタイプ
歯並びのタイプによっては、矯正治療で大きく改善できるものもあります。
矯正治療にはワイヤー矯正とマウスピース矯正がありますが、近年は装置が目立たず費用も抑えられるマウスピースが主流となっています。
さて、マウスピース矯正でもしっかり歯並びを治していけるタイプについて、ピックアップしてみましたのでご覧ください。
でこぼこ（叢生）
歯がガタガタに生えている叢生は、矯正装置を用いる治療で改善することができます。
ただし磨き残しができやすいため、放置しておくと虫歯や歯周病のリスクが高まります。
叢生は、軽度〜中度であればマウスピース矯正でも治療ができます。
出っ歯（上顎前突）
前歯が出ているため口が閉じにくく、口腔内が乾燥しやすいというリスクがあります。見た目的なコンプレックスを感じやすく、治療を希望される方も多いタイプです。
受け口（下顎前突）
受け口は、骨格の遺伝や唇、舌の習癖によって起こる場合があります。
咀嚼が上手くできなかったり発音がしづらかったりという不便さを感じることも多いため、早い段階で矯正治療を行うことが大切です。
前歯が閉じない（開咬）
奥歯を噛みしめると前歯が閉じない症状で、お口の乾燥や奥歯への負担がリスクとして挙げられます。お口全体のバランスを整えるための矯正治療を行いましょう。
すきっ歯（空隙歯列）
歯と歯の間に隙間が開いている状態です。
発音がしづらい、食べ物が詰まりやすく歯周病になりやすいなどのリスクがあります。
矯正治療を行うことで、全体的な歯並びのバランスを整えることができます。
矯正方法は専門医へ相談を
矯正治療は、症状の程度とタイプに合わせて方法を考えていく必要があります。治療をご検討の際には、自分の歯並びにはどの矯正方法が適切なのか、歯科医院で相談してみてください。
軽度のものや一部分の歯並びだけ整えたい！という場合には、マウスピース矯正でもしっかりと改善することができます。
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まとめ
歯並びは、日々の生活習慣を見直すことで「悪くなるのを防ぐ」ことができます。
しかし、実際に今の歯並びを治す、という点では、専門的な治療を行うことが必要になります。
人によっては骨格の問題や歯のサイズなど、遺伝的な要素が関係していることもあり、ご自身での判断は難しいでしょう。
だからこそ、歯並びが気になった時には矯正治療も視野に入れながら、歯科医師に相談してみるのもいいかもしれません。
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なるべく費用を抑えながら美しい歯並びを手に入れたい！という方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
医療法人隆聖会 吉見歯科グループ 理事長 吉見洋志
・医療法人隆聖会理事長・総院長
・北海道大学病院 客員臨床教授
・セブ医科大学 客員教授（フィリピン）
